レーシック手術は出血するもの?
レーシック手術は、角膜の表面を切り取ってフラップというフタを作ったり、レーザーを照射して角膜を削ったりしながらおこなわれます。
このように目に直接手術を施すため、「出血をするのでは?」と心配をする人も少なくありませんが、角膜には血管が通っていないため、基本的には出血をする心配はありません。
ただし、手術後の合併症のひとつとして、急に白目が真っ赤になる「結膜下出血」という症状が現れる場合があります。
フラップを作成する時は、眼圧を高くして眼球を固定する必要があるのですが、その時に白目の血管が傷ついて出血をすることがあるのです。
結膜下出血の症状が起こることはそれほど珍しいことではなく、レーシック手術をおこなった多くの人に起こる可能性があります。
痛みを感じないため、本人はすぐに気がつかないこともあるようですが、白目が真っ赤になると、見た目がとても目立つため、周囲の人に指摘をされて気がつく人も多いようです。
レーシック手術を受けた後にこのような症状が現れると、何か問題が起こっているのではないかと心配になって、慌てて病院に駆け込む人も少なくないようですが、手術の時に出血をした血液が白目に溜まっているだけなので、それほど心配をする必要はないと言われています。
特別な治療をおこなわなくても、傷ついた血管はすぐに治癒をして出血は止まりますし、白目に溜まった血液は自然に細胞に吸収をされて、1週間程度で症状はおさまります。
ただし、とても稀なケースですが、フラップを作成する時に眼圧を上げたことが原因となって、緑内障や網膜剥離、眼底出血などの症状が現れる場合もあると言われています。
すでに緑内障の症状が現れている人は症状が進行をする可能性がありますし、眼圧を上げたことで、眼球の奥の硝子体が網膜から剥がれると、網膜剥離や眼底出血と言った症状が現れることがあるのです。
どの症状も、そのまま放っておくと失明に至るほどの重篤な状態になる可能性がありますが、通常は、手術をおこなう前の検査で、緑内障の有無などの確認がされますし、万が一、網膜剥離や眼底出血などの症状が現れてしまった場合にも、手術後の検診で発見をして、すぐに治療をおこなうことができます。
重篤な症状にまで進行をしないためにも、手術前の検査やカウンセリングや手術後のアフターケアがしっかりとされている病院を選ぶようにしましょう。
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